台湾との文化交流


谷川俊太郎 「ありがとう」


2012年7月台湾和平書道学会の書道家の皆さんと一緒に、

埔鹽郷立図書館の舞台幕に、席書の機会をいただきました。

台湾書道家の皆さんは、中央の舞台幕三枚に「埔鹽郷の歌」を書かれましたので、

私達は谷川俊太郎さんの「ありがとう」の詩を、両サイドに書かせていただきました。

東アジアで共有する漢字文化の土俵の上で、

あえて日本固有の文化である、ひらがな交じりの詩を書かせていただきました。

これが、相互理解による友情の構築につながるものだと強く信じて。


(台湾彰化縣 埔鹽鄉立圖書館にて 2012年7月)



お礼のご挨拶


「2013年国際芸術交流展」の開催まことにおめでとうございます。

本年も私たちをお招きいただき、たいへんありがとうございました。

台湾彰化縣埔鹽鄉楊福地郷長、埔鹽鄉立図書館康慧如図書館長、

台湾和平書道学会許進發会長をはじめ、

諸先生方に心より厚く御礼申し上げます。


私たちは書道は、「人格即書道」であると教えられ、

人格の練磨と書道技術の訓練が、重要な道であると考えています。

この「人格即書道」を目指す一人ひとりが、

個人を越え、国際社会の中で交流を行い、

尊い友情を育んでいくことが、

世界平和の土台になると強く確信しています。


本日よりまた新しい交流を築いてまいりたいと思いますので、

どうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます!  謝謝!


(台湾彰化縣 埔鹽鄉立圖書館にて 2013年7月)




お礼のご挨拶 


「2014年国際芸術交流展」の開催まことにおめでとうございます。

本年も私たちをお招きいただき、たいへんにありがとうございました。

台湾彰化縣埔鹽
楊福地郷長、埔鹽立図書館康慧如図書館長、

台湾和平書道学会許進發会長をはじめ、

諸先生方に心より厚く御礼申し上げます。



第二次世界大戦中、

あの「モナリザ」をはじめとするルーブル美術館所蔵の至宝を、

侵略の魔手から護り抜いたフランスの美術史家ルネ・ユイグ氏は、

こう述べられています。

「芸術は本質的に、すべての人が翻訳なしでわかり合えるイメージと感情を扱い、

それ自体によって、人間共同体の証明をもたらし、人間が自分たちのあいだに設け、

その中に閉じこもっている種々の区分けによる相違をなくしてしまうのです」と。


また、私の尊敬する人生の師は、こう述べられています。

「芸術によって、人間は人間と真に結び合い、平和の舞を織りなしていきます。

人間の人間による人間のための文化の舞が、この世の悲惨をなくします。

民衆の民衆による民衆のための芸術の舞が、この世を平和に照らすのです」と。


2006年から始まりました台湾の皆様との交流が、

今年2014年で9年目となりました。

私たちは、国際社会の中で芸術交流を行い、尊い友情を育んでいくことが、

世界平和の土台になると強く確信しています。


本日よりまた新しい交流を築いてまいりたいと思いますので、

どうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます!  謝謝!



(台湾彰化縣 埔鹽鄉立圖書館にて 2014年7月)