「母」 「居酒屋ほっぽう」 「馬馬虎虎」


母   「はは」

私の母は、すでにもう亡くなっています

けんかばかりしてたのに、なぜか今は、

胸が締め付けられるような、存在になっています。

なぜでしょうか。

私の心の中の母はじっと私を見つめている母です。

愛情と期待を寄せている、

もの言わぬ母の顔しか浮かんできません。
     

居酒屋  ほっぽう

ここは、もうひとつの家庭のようなお店。

のれんをくぐれば、

「○○さ〜ん、いらっしゃい!」

と、明るく迎えてくれる、北方さん。

お店の中には話好きないつもの常連さん。

新しいことを知ってるお店のアルバイトくん。

そして、頼んでもいないのに、

いろんなことを教えてくれる人生の先輩達。

ここは愛すべき「居酒屋 ほっぽう」

今日は、いったい誰が来てんのかな?



(壁に書いてる、「ほっぽう」が作品です。)


馬馬虎虎 「マーマーフーフー」



お嬢さんが結婚された時に、

一生の宝物に、と言って贈られた、

お父さんが大切にされている言葉。


(解説)
馬馬虎虎は中国語で、日本語の「ぼちぼちでんなあ」に相当する言葉です。関西の商売人の挨拶では、どれだけ儲かってても、また逆に儲かっていなくても、相手を気遣って「ぼちぼちでんなあ」と応える習慣があります。ええかげんな言葉のようですが、じつは人間関係の潤滑油になっている、優れものの言葉ではないかと思っています。ところで、お父さんの説明では「山よりでっかい獅子は出ん。という意味や!」ということでした。